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腕立て伏せ後に止まらなくなったしゃっくりが鍼治療で改善|80代男性の症例

  • 4月5日
  • 読了時間: 3分

更新日:1 日前

しゃっくりに苦しむ高齢男性のイラスト。肩が上下し「ヒック」としゃっくりの動きを表す文字が描かれている。
しゃっくりに悩む高齢男性をイメージしたイラスト。鍼治療で症状が改善した症例を紹介しています

◆ 8日間続いた止まらないしゃっくり


80代の男性が「8日前からしゃっくりが止まらず眠れない」と来院されました。


発症から3日後に病院を受診し、漢方薬を処方されたものの改善はゆっくりで、仕事に集中しようとするとしゃっくりが再発してしまう状態でした。


「鍼で何とかならないか」と相談を受けました。


◆ 発症のきっかけは“激しい腕立て伏せ”


この方は、腕立て伏せを強く行った直後からしゃっくりが始まったとのこと。


そのため、

• 腕にあるしゃっくりのツボ

• 喉の交感神経の興奮を抑えるツボ

を組み合わせて施術しました。


◆ 喉のツボ刺激で一時的に悪化、その後ゆっくり鎮静


喉のツボを刺激すると、最初はしゃっくりが強まりました。


しかし、3〜4分ほど刺激を続けると徐々に勢いが弱まり、患者さんはそのまま眠ってしまうほどリラックス。


刺激を止めて目覚めるまで様子を見ると、しゃっくりは止まったままでした。


◆ 帰宅後に軽度再発するも、頻度は大幅に減少


帰宅途中、人と話した際にしゃっくりが戻ったものの、以前より頻度は少なく、夜は布団に入って30分ほどで止まり眠れたとのことでした。


◆ 2〜4日目の経過


• 2日目:集中しようとするとしゃっくりが出るが、施術中に眠り、症状は止まる

• 3日目:しゃっくりは時々出る程度に減少

• 4日目:発作なし


◆ 5日後の再来院時には完全に消失


その後5日して来院された際には、しゃっくりは完全に止まり、日常生活に支障はない状態に戻っていました。


◆ しゃっくりはなぜ起こるのか


しゃっくりは、横隔膜が急にけいれんすることで起こる反射です。


この反射をコントロールしているのは延髄にある中枢で、そこから迷走神経や横隔神経を通じて横隔膜に「ヒクッ」という指令が送られます。


つまり、中枢からの“しゃっくり命令”が止まれば症状も止まるという仕組みです。


ネット上では、

• 深呼吸

• 息を止める

• 水を飲む

などの方法が紹介されていますが、単独では効果が弱いことが多いと感じています。


◆ 意外と効く“昔ながらの止め方”


私がよく使うのは、昔から伝わるシンプルな方法です。


● コップ+割り箸の「集中法」

1. コップに水をなみなみ注ぐ

2. 飲み口に割り箸を横に置き、コップを2分割する

3. 割り箸の向こう側から水をこぼさないように飲む

これだけですが、不思議としゃっくりが止まります。


● なぜ効くのか(推察)

• 水をこぼさないようにする集中

• 割り箸越しに飲むという慣れない動作

• 水を飲む間の長めの息止め


この“意識の切り替え”と“呼吸のコントロール”が同時に起こることで、しゃっくりのリズムがリセットされるのではないかと考えています。


しゃっくりは「来るぞ来るぞ」と意識が過敏になるほど続きやすいため、意識を強制的に別方向へ向けることが重要です。


◆ 鍼灸で止まる場合・止まらない場合


鍼灸では「内関」などのツボがしゃっくりに使われますが、原因によっては効果が出ないケースもあります。


たとえば、腹部手術後にドレーンが横隔膜を刺激していた患者さんでは、鍼では止まらず、ドレーンを抜いた瞬間にしゃっくりが止まった経験があります。


物理的刺激が原因の場合は、原因を取り除くことが最優先です。


今回の症例では、激しい腕立て伏せが引き金になり、鍼刺激で改善したものの、なぜ止まったのかは完全には説明できません。


理屈は推察できますが、医学的に確証があるわけではありません。


ただ、事実として改善したケースがあったため、ここに紹介しています。

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