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頑張りすぎるおかみさんの肩痛:気負いが生む身体の悲鳴

  • 5 時間前
  • 読了時間: 2分
疲労と肩の痛みに悩む女性が額に手を当てているイラスト。黄色い服と白いエプロン姿で、汗をかきながら疲れた様子を表しています。

1. そんなに持ったら、痛くなるの当たり前でしょ


50代の小料理屋のおかみさんが、左の肩から腕が痛いと来院されました。


仕出しの仕事が続き、弁当を24個も袋に入れて左腕だけで運ぶことが続いたせいだろうと言うことでした。


「なんで左だけで運ぶのですか」と尋ねると


「右はカバンを持つから」との返事。


2. 改善案への拒否反応:それはなぜ?


 同じ作業を繰り返されると治るものも治らなくなるので、凝った筋肉をほぐしながら、


小分けにして運ぶとか、右手に持ってるカバンをリュックに変えて、弁当を両手で運んだらどうかと提案してみましたが、いずれも拒否されてしまいました。


何でこの人は楽になる提案をことごとく拒否するのだろうと、私なその点が気になりました。


3. 「私がやらなきゃ」の気負いが背景に


毎回肌身離さず持っているカバンをたまたまずらそうと床から持ち上げたら、驚くほどずっしりと重いので、


「何が入っているのですか?」とたずねたら、


「通帳と帳簿です」


「鍼治療に通帳はいらないんじゃないですか?」


「つい癖で、いつも持ち歩いてます」


「お店の切り盛りは奥さんの担当ですか」


「主人は料理のこと以外はしないので」


そんなやり取りから奥さんの気負いがうかがえました。


4. 気づきの効果:カバンを軽くしたら身体も軽くなった


そんなやり取りのあと、


「そうですよね。持ち歩く必要ないですよね」

とおっしゃって、

帰宅してからカバンの中身を整理したそうです。


次にいらしたときには

「カバンを軽くしたら、頚肩の痛みもグンと軽くなりました」

と笑いながら話されました。


以後治療の経過は順調で、2週間で4回治療して良くなりました。


5. 治療のポイントは、肩に乗ってる「重荷」も降ろしてあげること


「私が頑張らねば」という思いが、あれもこれも持ち歩く習慣につながっていたのかもしれません。


症状を長引かせる心理的な要因に気づいていただくことも、重要な治療のひとつです。


料理のことしか目に入らない旦那さんに代わって、お弁当と帳簿の他にお店の経営も背負っていたんですね。

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