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1分おきの足の痛みで不眠に…原因不明の下肢痛が鍼で改善した理由

  • kazzh14
  • 12月8日
  • 読了時間: 2分

90代男性



足の甲の痛みでうずくまる高齢男性のイラスト。夜間の下肢痛を表現している
夜中に足の甲へチクチクとした痛みが走り、つらい表情で耐える高齢男性

寝ているときに突然、右足の甲にチクチクとした痛みが走り、1分おきに襲ってくる。

夜中続くため眠れない――そんな訴えで90代の男性が来院されました。


この症状、実は数年前から時々現れており、病院でも原因がはっきりせず、とりあえず強い痛み止めを処方されていたそうです。しかし効かない時は追加して飲むしかなく、そのたびに頭がボーッとしてしまう。「薬に頼らず、鍼で何とかならないか」そんな思いで当院に来られたのでした。


お話と状態から、どうも下肢の血流がうまく流れなくなることで起こる痛みに見えました。そこで血管のまわりのファシア(膜組織)が硬くなっているポイントを丁寧に探り、鍼で緩めてみると――その場で足の痛みがすっと消えるのです。実際、これまでに数回同じ発作で来られていますが、いずれも一度の施術で解消しています。


よく観察すると、症状が出ている側の下腿はパンパンに張り、細かい血管が浮き出ていました。しかし治療がうまくいくと、張りがゆるみ、浮き出た血管も目立たなくなります。まるで締め付けられていた空間がようやく解放されたかのように。


恐らく、下腿の筋膜コンパートメント内の圧が一時的に高まる“コンパートメントシンドロームの軽いケース”に近い病態なのだろうと推察しています。原因がつかみにくいこうした痛みでも、身体の声を丁寧に聴けば、治る道が見えてくることがあります。

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