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一人暮らしの90代男性|原因不明の夜中に襲ってくる足の痛みを鍼灸で改善した症例

  • 2025年12月8日
  • 読了時間: 3分

更新日:4月29日

足の甲の痛みでうずくまる高齢男性のイラスト。夜間の下肢痛を表現している
夜中に足の甲へチクチクとした痛みが走り、つらい表情で耐える高齢男性

1. 寝ているときに突然起こる「足の甲のチクチク痛み」


夜中に突然、足の甲にチクチクとした痛みが走り、1分おきに繰り返す――。


高齢者にときどき見られる症状ですが、病院で検査しても原因がはっきりしないことが多いのが特徴です。


• 神経痛

• 血流障害

• 筋膜の緊張

• 末梢循環の低下


など、複数の要因が絡むため、

「痛み止めだけでは治らない」ケースが少なくありません。


2. 90代男性:夜中に眠れないほどの足の痛みで来院


この男性も、

「寝ているときに右足の甲がチクチク痛む」という訴えで来院されました。


症状は数年前から時々現れ、病院では原因不明のまま 強い痛み止めを処方されていたとのこと。

しかし、


• 効かないときは追加で飲む

• 頭がボーッとしてしまう

• 痛みは治まらない


という悪循環に陥っていました。

「薬に頼らず、鍼で何とかならないか」という思いで当院を訪れたそうです。


3. 痛みの正体は“血流の滞り”と筋膜の硬さにあった


問診と触診から、

この痛みは 下肢の血流が一時的に滞ることで起こるタイプと判断しました。


特に注目したのは、


• 下腿がパンパンに張っている

• 細かい血管が浮き出ている

• 足の甲の痛みが発作的に出る


という所見です。


これは、血管の周りのファシア(膜組織)が硬くなり、

血流が一時的に圧迫されることで起こる痛みに近い状態です。


4. 鍼でファシアを緩めると、その場で痛みが消失


血流を妨げているポイントを丁寧に探り、硬くなったファシアを鍼でゆるめていくと――

その場で足の痛みがすっと消えました。


これまで同じ発作で数回来院されていますが、いずれも 1回の施術で痛みが解消しています。


治療後は、


• 下腿の張りがゆるむ

• 浮き出ていた血管が目立たなくなる


という変化が見られ、まるで締め付けられていた空間が解放されたような状態になります。


5. 病院で原因不明と言われる足の痛みの正体とは?


今回のケースは、ファシアの硬化による血管の絞扼ではないかと推察しています。


これはまだ一般化された病態ではないのですが、

私が所属している整形内科研究会で提唱されている病態です。


ファシアが重積して硬くなり、血管の分岐部を軽く締め付けることで

血流が阻害されて痛みが出る状態のことです。


今回のような軽症のケースは、


• 血流改善

• 筋膜の緊張緩和

• 下肢の圧の調整


で改善することが多いです。


6. まとめ:粘り強く問題解決を図ることで一人暮らしの不安を軽減


この方は奥様を亡くされてから一人暮らしをされています。


今回の痛みに対して処方された薬を飲めば、痛みは止まるがふらつきが強く、

車を運転できなくなり使えません。


原因がよくわからないので、それ以上の対処がない状態で困ってしまいました。


そこで、薬を使わずに痛みを止められる鍼灸を試してみることにしました。


幸い、血流改善によって痛みは止まり、いつもの生活に戻ることができました。


7.「様子を診ましょう」で済まない人のために


「様子を診ましょう」と言われてしまう状況でも、それでは困る事情を抱えている方もいます。


そんな時、鍼灸は結構役に立ちます。


薬を使わず、身体に備わっている自然治癒力を利用する安全な方法なので、お勧めです。

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