スポーツ医科学の中枢に潜入してみたら
- 大地 戸叶
- 11月5日
- 読了時間: 2分
更新日:2 日前
1. 一流には一流のケアが必要
ある日、山形県の陸上100mの記録保持者が治療に来た。
さすがに県のトップとなると、希望するコンディショニングの質が違う。私はまだそのレベルになかったので、
知人の伝手で、日本陸連が主催するトレーナーズセミナーを受講させてもらった。
3日間の集中研修は国立スポーツ科学センターが会場だった。

- ドーピング対策
- 整形外科・婦人科疾患
- 栄養学・バイオメカニクス
- コンディショニング・リハビリ
- 救急法 などトレーナーとしての基本的な知識を教わった。
一番印象に残ったのは、最上階にあるバイキングレストランだった。3日間の講習中はここで食事をとることも研修に含まれていた。
国際大会仕様になっており、
栄養バランスとカロリーを計算しながら食事をとることができる。
全て自分で計算しながら食事の量と内容を決めて、
その食事によって身体がどんなふうに変わるかを、実際に体験できた。
また、日本のスポーツ科学の拠点がどうなっているのか興味津々で、
最上階から順に降りながら施設内を見て歩いた。
どの部屋も鍵がかかっていて入れず、4階まで降りてきたら、
監視モニターがびっしり並ぶ部屋に出くわした。
ずっと自分が監視されていたのを知った。
よくつまみ出されなかったものだと冷や汗をかいた。
日本のトップアスリートたちの情報セキュリティーが万全なことを、
この目で確認した。
2. 学びを実践へ
これをきっかけに、審判資格も取って米沢陸協に所属し、
翌年から年に数回、陸上競技会の医療活動を今も続けている。
鍼灸臨床では見ないケガの新鮮例に遭遇するため、私の対応力が鍛えられている。
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