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紀行文:京都の静寂に隠された、冥界への出入り口

  • 3月27日
  • 読了時間: 1分

更新日:4 日前

◆ 六道珍皇寺とは ― 清水寺近くに佇む“冥界の門”


清水寺からほど近い場所に、「六道珍皇寺」がある。


かつて「鳥辺野」と呼ばれた、京都の葬送の地へと続く入り口だった。


◆ 小野篁ゆかりの「冥土通いの井戸」


寺の山門をくぐったところに「六道の辻」と彫られた石碑がある。


「六道」とは、仏教で言う地獄、餓鬼、畜生、阿修羅、人間、天上の六つの世界。


ここが、この世とあの世の境界、冥界への入り口を意味している。

京都の六道珍皇寺の入り口。前景には「六道の辻」と刻まれた大きな自然石の石碑が立ち、奥には瓦屋根を持つ鮮やかな赤い山門と白い壁が続いている。
六道珍皇寺の入口に立つ、冥界への入り口を示す「六道の辻」の石碑。

さらに境内を奥へと進むと、「冥土通いの井戸」がある。


平安時代、小野篁(おののたかむら)が、夜な夜なその井戸を通って閻魔大王の手伝いをしていたという伝説が残る場所だ。


  • 六道珍皇寺の庭園。生い茂る青もみじの奥に、小さな赤い社と、その右隣に木や竹で覆われた「冥土通いの井戸」が見える。手前には石畳の小道と春日灯籠がある。

写真3
    豊かな緑に囲まれた奥まった場所に佇む「冥土通いの井戸」。その右側には、小野篁が閻魔大王の下へ通ったとされる井戸が安置されている。

◆ 冥界からの“出口”と伝わる井戸の由来


案内板には、その由来が詳細に記されている。


冥土からの出口として使ったのは、嵯峨の大覚寺南付近の六道町の一郭に明治の初めごろまであったとされる福生寺の井戸だとの言い伝えがある。


六道珍皇寺の堂内に設置された、古びた木製の案内板。表面には黒い文字で「冥土通いの井戸」の歴史、小野篁が夜な夜なこの井戸を通って閻魔大王のもとへ通ったという伝説が日本語で詳細に記されている。
冥土通いの井戸」の由来と小野篁の伝説を記した、寺内の木製案内板。

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