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叩いてもよい子にはなりません。「しつけ」は親がお手本を示すもの

  • 3月7日
  • 読了時間: 2分

更新日:2 日前

大人に怒鳴られて怯える子どものイラスト。しつけと暴力の違いを象徴する場面。
大人の怒りに怯える子ども──しつけと暴力の境界線を考える

家具店で見た「叩くしつけ」の現場


ガタン──。


家具店に入った瞬間、ディスプレイの椅子が目の前に転がってきました。


私たちより先に入った家族の女の子が、展示されていた椅子を触った拍子に落としてしまったようです。


お母さんが椅子を元に戻した直後、お父さんが突然、娘さんの頭を強く叩き、無言で睨みつけました。


その一瞬の空気の重さに、胸がざわつきました。


昔はよく見た光景だったけれど


私が子どもの頃は、こうした場面は珍しくありませんでした。


親が子どもに浴びせる言葉は決まってこうです。


標準語にすると、「ちょろちょろ余計なことをしてるな。ばか」叩くことで「瞬時に分からせる」つもりなのでしょう。


しかし私は思いました。


「まだこんな叱り方をしているのか」 と。


叩かれた子どもが本当に学ぶこと


叩かれた子は、同じ失敗を繰り返さなくなるのでしょうか。


私にはそうは思えません。


むしろ、次のような“学習”が起こるのではないかと懸念します。


• 兄弟が同じことをしたら、親の代わりに叩く

• 自分が親になったとき、同じ状況で子どもを叩く


つまり、叩くしつけは「行動の改善」ではなく「暴力の連鎖」を生む のです。


放任という愛情不足もまた問題


別の売り場では、商品に乗ったり触ったりして遊ぶ子どもを、両親がまったく注意しない場面もありました。


店員さんが明らかにハラハラしているのに、親は知らん顔。


これもまた、放任という形の愛情不足 を感じさせる光景でした。


公共の場でお行儀よくしてほしいなら


もし子どもに公共の場で落ち着いて行動してほしいなら、一番効果的なのは 普段から子どもとよく遊び、好かれておくこと です。


子どもは「大好きな人が嫌がること」を自然と避けるものです。


「それダメだよ」と言うよりも、「それするなら遊ばないよ」のほうが、子どもにはずっと響きます。


「しつけ」は親が手本を示すこと


人前で「あれダメ、これダメ」と言いながら、いたずらをする子どもの後ろを追いかけ回しても意味がありません。


しつけとは、親が自らお手本を示し、日常の中で育てていくもの。


叩くことでも、怒鳴ることでもなく、親の姿勢そのものが子どもを育てます。

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