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ペペロンチーノがゴムの味に…コロナ後遺症の味覚障害が改善した経過

  • 2025年12月10日
  • 読了時間: 3分

更新日:3月12日

赤い服を着た人物が目を閉じ、黄色いため息を吐きながら困惑した表情を浮かべている。頭上には2つの疑問符が浮かんでいる
コロナによる味覚、嗅覚障害

■ コロナ感染後に続いた味覚・嗅覚障害

50代女性。1ヶ月前にコロナに感染してから、味覚と嗅覚が大きく低下し、感染前の3割ほどしか感じられない状態になっていました。

• ペペロンチーノがゴムのように感じる

• コーヒーの苦味が強すぎて飲めない

• 塩味が強く出汁の味が分からない

• 料理がうまく作れない

一方で、甘味は感じるためアイスや果物は美味しく食べられるとのことでした。


■ 料理ができないほどの味覚障害と匂いの消失

嗅覚も大きく低下し、

• 煙草の匂いが分からない

• 猫のトイレの臭いがしない

• 嫌いな牛乳も平気で飲めてしまう

といった状態で、日常生活に支障が出ていました。

「鍼で何とかならないか」と相談を受け、治療を開始することにしました。


■ 鍼灸治療を選んだ理由と使用したツボ

コロナ後の味覚障害・嗅覚障害に鍼が即効する例が学会でも報告されていたため、今回が初症例でしたが治療をお引き受けしました。

使用した主なツボは次の通りです。

• 迎香(げいこう):小鼻の脇

• 上星(じょうせい):額の中央付近

• 頸肩・腰背部:浅めの鍼

• うなじ・風門(ふうもん):お灸


■ 初回治療で起きた大きな変化

治療直後、患者さんは次のような変化を感じました。

• 頭に鍼をした瞬間、舌に苦味を感じた

• お灸の匂い、タオルの洗剤の匂いが分かった

• 帰りの車で芳香剤の匂いが分かった

• 家で牛乳を飲んだら「嫌いな味が戻って飲めなかった」

• 味噌汁の出汁と野菜の味が分かるようになった

• 猫のトイレの臭いが分かり、息を止めて掃除した

• 体がふわっと軽くなった

初回から大きな改善が見られ、患者さんも驚かれていました。


■ 月1回の通院とFAXでの経過報告

事情があり月1回しか来院できなかったため、治療の合間は毎週FAXで経過を報告していただきました。

• 初回直後:味覚・嗅覚ともに 8割まで回復

• 2日後:4〜5割に戻る

• その後:朝は7割、夕方は4〜5割を行き来

1ヶ月後に2回目の治療を行い、自宅でも

• うなじ

• 合谷(ごうこく)

に千年灸をしてもらうことにしました。


■ 2回目以降の治療と自宅施灸の効果

2回目の治療後、次のように回復が進みました。

• 3日目:味覚9割、嗅覚7割5分

• 7日後:味覚が10割に回復

• 嗅覚は施灸のたびに鼻の通りが良くなり、徐々に改善

• 4週後の3回目治療で嗅覚9割5分

• その後8割に戻ったため、迎香にコリスポットを貼付

• 1週間で嗅覚が10割に回復

味覚・嗅覚ともにほぼ完全に戻り、日常生活の不便さが解消されました。


■ 味覚・嗅覚がほぼ100%まで回復するまで

コロナ後遺症として増えている味覚・嗅覚障害ですが、今回の症例では鍼灸と自宅施灸の併用により、段階的かつ確実に回復が進みました。

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