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歯・首・肩・股関節・腰まで――全身の不調が鍼灸で整った症例

  • kazzh14
  • 12月9日
  • 読了時間: 2分

青いスーツに赤いネクタイを着た人物が、顔をしかめ涙を流している。顔の片側には痛みを示す線が描かれ、両手を顔の近くで合わせている。手の周囲には動きの線があり、痛みや脈打つ感覚を表現している。
痛みをこらえるスーツ姿の人物。表情ににじむ苦悩が、静かに語りかけてくる

46才 男性


歯肉炎で歯科にかかり、2週間痛み止めを飲んでも改善せず、抜歯もできない状態で来院されました。首や肩は強くこり、後頭部まで痛みが走り、右のリンパ腺も腫れていました。

そこで、頚肩のこりをほぐし、炎症を鎮めるツボにお灸をすえると、歯肉炎がすっと治まり、頭痛や肩こりも軽減。のちに「肩がこると歯が浮く感じがする」と再来院した際も、鍼灸で改善しました。この経験以降、何か症状が出るたびに当院へ来られるようになりました。


その後の症状と改善


ぎっくり首(寝違え)

不意の振り向きで首を痛め、翌朝まったく回らなくなったことがありました。1回目の治療から楽になり、4日間で3回施術して改善。


肩痛

出張で重い荷物を持ち歩いた後、腕が挙がらなくなりましたが、2回の治療で回復。


股関節痛・腰痛

足の付け根が痛んで上がらなくなった時は2回、雪かきで痛めた腰は3回の施術で改善。


忙しい人に鍼灸が向いている理由

日常生活では様々な症状が起こります。そのたびに病院で検査し薬をもらうには、半日〜一日の時間が必要です。鍼灸なら、都合の良い時間に予約し、待ち時間も少なく、日曜・祝日も治療可能。忙しい方には大きなメリットです。

鍼でこりをゆるめ、痛みを和らげ、血流を整えると、疲労が原因のほとんどの症状は1回で楽になり、数回で治まることが多いもの。常連さんが増えるのは、この“即効性と通いやすさ”が理由です。


判断のポイント ― お灸は炎症に強い

お灸は化膿性の炎症(面疱・ひょう疽など)に高い効果を発揮します。深谷伊三郎の名灸書にも記され、私自身も何度も治してきました。

抗生剤や消炎剤が効かないとき、背景には免疫力の低下があります。西洋医学の治療が十分に効くためには、身体そのものの栄養状態・自律神経・免疫が整っていることが前提です。この方はリンパ腺が腫れ、あと一歩の状態だったため、お灸で免疫力を後押しし、鍼で疲労を回復させたことで、薬の効果も引き出せたと考えられます。


治療のコツ

炎症を鎮めるには多壮灸が基本です。炎症に近い部位で、押してはっきり痛みが出る「反応点」を探し、そこに直接灸を行います。壮数は“熱さが深く通る”まで。

最初から熱がりやすい人には、艾の硬さを調整して温度を下げ、周囲を押さえて熱感を調整します。皮膚がしっかり赤く発赤するまで行うことで、確かな免疫反応が起こり、炎症が引きます。

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