江の島で鍼灸の神様を訪ねる|杉山和一ゆかりの「福石」と総検校像を巡る聖地巡礼記
- 1 日前
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江の島の石段を上り、鍼灸の聖地へ
エスカー(屋外エスカレーター)を使わず、一歩ずつ階段を上り、瑞心門を抜けた先。そこには、日本の鍼灸師にとって特別な意味を持つエリアが広がっています。
今回は、江戸時代の名鍼医・杉山和一総検校(すぎやまわいち そうけんぎょう)ゆかりの「像・石碑・福石・道標」を巡った記録をお届けします。
【杉山和一総検校像】鍼と管を携えた威厳ある姿

まず目を引くのが、令和2年に建立されたばかりの「杉山和一総検校像」です。杉山和一生誕410年を記念し、藤沢市鍼灸・マッサージ師会によって奉納されました。
この像は、墨田区にある「江島杉山神社」の御神像をモデルに造られており、その手元には大きな特徴があります。
左手: 鍼管(しんかん)
右手: 鍼(はり)
日本の鍼灸のスタンダードとなった「管鍼法(かんしんほう)」の象徴が、しっかりと刻まれています。
【福石】管鍼法発祥の伝説が眠る場所

像のそばにある「福石」は、鍼灸の歴史が大きく動いた舞台として知られています。
若き日の杉山和一が、江の島弁財天での21日間にわたる断食祈願を終えた帰りのこと。この石につまずいて転んだ際、手に触れたのが「松の葉が入った竹の筒」でした。この偶然の出来事が、痛みの少ない「管鍼法」を考案するヒントになったと伝えられています。
豆知識: 現地では、右側の大きな石が目立ちますが、実は左側に見切れている石が本来の「福石」とされています。参拝の際は、ぜひ左手にも注目してみてください。
【杉山検校士碑】と現代に残る【道標】

さらに奥には、彼の偉大な功績を讃える石碑が建立されています。
杉山和一の貢献は、治療技術だけにとどまりません。江の島参詣の人々のために、藤沢宿から江の島までの約4kmにわたって、48基もの「道標(みちしるべ)」を寄進しました。 現在も藤沢市内に15基が現存しており、その多くが市指定文化財となっています。江の島を訪れる道中で、歴史の断片を探してみるのも楽しみの一つです。
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