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眠れぬ夜と震える手:脳梗塞を疑った女性の心身ケア記録

  • 2025年12月30日
  • 読了時間: 2分

胸に手を当てて不安そうな表情を浮かべる人物のイラスト。吹き出しには目が×印のハートマークが描かれており、心の不調や不安を象徴している
不安と緊張に包まれた胸元。心の重さが身体に現れる瞬間

70代の女性が来院されました。

最近、安定剤の効きが弱くなり、手の震えで字が書きづらくなったことから「脳梗塞が再発したのでは」と不安を感じていたそうです。


過去に脳梗塞を患い、左半身に軽度の麻痺が残っている方で、動作時に両手の震えが強くなり、身体のこわばりや頭・口元のピクつきも見られました。

現在も脳外科に通院中で安定剤を処方されていますが、主治医に症状を訴えても対応が変わらないことに不満を感じておられました。


最近、ご主人が仕事をリタイアされてから、気力がやる気をなくした様子で、認知症になるのではないかと心配されていました。


眠剤を使っても、夜中にトイレで目覚めた後、再び眠れなくなるので、睡眠不足で仕事に支障をきたすことへの焦りも見られました。几帳面でこだわりの強い性格のようでした。


そこで、手の震えや書字困難が脳疾患によるものであれば、どのような所見が現れるかを説明し、現在の症状にはそれが見られないこと、主治医とのやりとりからも重大な疾患の可能性は低いことを伝えると、安心された様子で肩の力が抜けていきました。


また、夜中に眠れなくなるのは「仕事と介護が重なるかもしれない」という不安が原因ではないか?、主治医が強い薬に変更しなかったのは、「必要がない」と判断した結果であり、決して無視したわけではないこともお伝えしました。


こうした説明で、ご自身の身体への不安は軽減されたので、ご主人に対する心配を払しょくするために、ご主人も当院で治療することにしました。

(後日、ご主人は鍼灸治療により元気を取り戻されました。)


肩と背中のこりが強く、腕に力が入っていることを指摘し、身体の緊張を自覚してもらいました。さらに「睡眠時間を気にしすぎないこと」「寝ようと力まず、布団の中で身体を休めていれば十分」と自分に言い聞かせるようお願いしました。


2回目の診察では手の震えが軽減し、字を書くのも楽になり、4回目にはトイレ後もすぐに眠れるようになりました。6回の施術で症状が落ち着いたため、現在は経過観察中です。

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