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20年前のかかとのケガが黒幕?仙腸関節が原因の坐骨神経痛とレントゲンに写らない痛み

  • 1 日前
  • 読了時間: 4分
前かがみでお尻の痛みを訴える人物のイラスト。骨盤と仙腸関節の位置が透けて示され、「仙腸関節はここです」と強調されている。
仙腸関節はここ——坐骨神経痛と間違えやすい痛みの震源地

繰り返す坐骨神経痛の黒幕は「仙腸関節の古傷」だった?

「レントゲンでは異常なし」と言われても、痛みだけは消えない——。

いつの間にか良くなっては、またぶり返す坐骨神経痛だと思い込んでいた50代男性。今回はブロック注射をしてもすっきり治らず、鍼治療を求めて来院されました。結果として浮かび上がったのは、「仙腸関節 坐骨神経痛」というキーワードで語るべき、見落とされがちな痛みの震源地でした。


ブロック注射でも取り切れない腰下肢痛

1ヶ月前に突然動けなくなった

主な経過:

• 朝起き上がろうとして動けなくなり受診

• レントゲン検査では「異常なし」

• 坐骨神経痛として腰にブロック注射を実施

• 接骨院で電気治療を3週間続けて仕事復帰

それでも、次のような症状が残っていました。

• 前かがみで左のお尻が痛む

• 自転車に乗ると左のお尻がズキッとする

• 歩くと左下肢全体に痛みが走る

これまでにも左下肢の痛みやぎっくり腰を繰り返してきたものの、今回は特に治りが悪いとのことでした。


坐骨神経痛の治療をしても良くならないときに疑うこと

お尻の筋肉だけでは説明できない痛み

坐骨神経痛と呼ばれる腰下肢痛は、お尻まわりの筋肉をほぐすと改善するケースが多くあります。

そこで、硬くなっている臀部の筋肉に鍼を行いましたが、思ったほどの改善が得られませんでした。

「これは、単純な坐骨神経痛ではないかもしれない」

そう考え、所見を一から取り直すことにしました。


再評価で見つかった「仙腸関節の強い圧痛」

再度、丁寧に触診を行うと、骨盤の後ろ側——仙腸関節のあたりに強い圧痛が見つかりました。

そこで過去のケガについて詳しく尋ねると、

• 20年前に左のかかとを強く突いたことがある

• その頃から腰下肢痛を繰り返している

という重要なエピソードが明らかになりました。


仙腸関節への鍼で痛みが劇的に改善

仙腸関節周囲の圧痛点に鍼を行ったところ、これまで残っていた痛みが劇的に軽減しました。

おそらく、20年前にかかとを強く打った際、その衝撃が仙腸関節にも伝わり、関節を支える靱帯にダメージが蓄積していた可能性があります。その「古傷」が長年にわたって腰下肢痛の温床となり、坐骨神経痛のような症状を繰り返していたのかもしれません。


レントゲンでは見えない「仙腸関節由来の痛み」

レントゲンの役割と限界

レントゲン検査で分かるのは、主に次のようなものです。

• 骨折

• 脱臼

• 明らかな炎症や変形

しかし今回のように、

• 関節を固定している靱帯にできたトリガーポイント

• 微細なダメージの痕跡

といったものは、レントゲンには写りません。

レントゲンを撮る意味は「重大な見落としを防ぐための念のため」であり、痛みの震源地を特定するには、丁寧な問診と身体診察が欠かせません。


仙腸関節は本当に痛みの原因になるのか?

「動かない関節」でも負担はかかる

仙腸関節は骨盤の後ろ側にあり、一般的には「分娩以外ではほとんど動かない関節」とされています。

そのため、仙腸関節を痛みの原因として積極的に評価・治療している整形外科医は多くありません。

しかし、たとえ動きが小さい関節でも、

• 日常生活の衝撃や姿勢のクセ

• 過去の打撲や転倒

などによって負担が蓄積することは十分に考えられます。

その結果、仙腸関節周囲の靱帯にトリガーポイントが形成され、坐骨神経痛に似た痛みを引き起こす——という考え方が一部で提唱されています。

今回のようなケースは決して多くはありませんが、その分、見落とされやすい痛みの原因とも言えます。


20年前の“かかとのケガ”が黒幕だった可能性

今回の男性は、20年前に左のかかとを強く打っていました。

かかとに加わった強い衝撃が、骨盤を通じて仙腸関節に伝わることは容易に想像できます。

• 打撲は「自然に治るまで待つ」ことが多い

• しかし、靱帯や関節周囲に微細なダメージが残ることもある

• その痕跡が、長年にわたる腰下肢痛の「古傷」として残り続ける可能性は否定できない

「古傷が、長年の腰下肢痛の黒幕だった」という推論は、あながち間違いとは言い切れません。


まとめ:原因が見つかると、治り方が変わる

今回の症例から見えてくるポイントは次の通りです。

• レントゲンに写らない痛みは多い

• 古傷が長年の痛みの原因になることがある

• 坐骨神経痛に似た痛みでも、原因は別の場所に潜んでいることがある

• 丁寧な再評価(問診・触診)が治療の分岐点になる

「仙腸関節のトラブルで起こる坐骨神経痛」という視点を持つことで、

これまで「原因不明」「年のせい」と片づけられてきた痛みの正体が、ようやく姿を現すことがあります。

原因が見つかると、治療の選択肢も、治り方も、大きく変わっていきます。

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