口が指2本分しか開かない顎関節症が改善した症例|鍼灸での治療効果
- 1月16日
- 読了時間: 2分
更新日:6 日前

60代女性:2年前から続く顎関節の痛みと開口障害
60代女性。2年前から右の顎関節に痛みがあり、1ヶ月前から口が大きく開けられなくなっていました。歯科でレーザー治療を受けて一時的に改善したものの、より根本的に良くしたいと鍼灸治療を希望されました。
初診時は開口量が指2本分。下あごを左右に動かすと顎関節に痛みが出る状態でした。
経過:顎を動かす筋肉と関節への鍼で痛みが軽減
顎関節を動かす筋肉の緊張をゆるめ、痛みのある関節部に鍼を行うと、施術後には痛みが軽減しました。
2回目の治療では、腕のツボを押しながら下あごを動かしてもらうことで、痛みが減るポイントを特定。そこに置き鍼を行うと、開口量が明らかに改善しました。
3回目には顎の痛みが軽くなり、同時に首肩のこりや頭痛も減少。
4回目には噛む力が戻り、開口量もさらに拡大しました。
最終的に、約1ヶ月で7回の治療を行い、顎関節の痛みと開口障害は大きく改善しました。
顎関節症の8割は「筋膜性疼痛」が原因
日本歯科大学附属病院の原節宏先生によると、海外の統計では顎関節症の約8割が筋膜性疼痛によるものとされています。
同院で年間1000例を診る中でも、主因は筋膜性疼痛であるケースが多いとのこと。
近年、日本の歯科界でも筋膜の重要性が注目され、鍼灸治療の有効性が科学的に裏付けられつつある分野です。
上肢のツボが効いた理由:「脳の過敏性」に作用
今回の症例では、顎周囲の筋肉だけでなく、上肢のツボを使った治療が大きな効果を発揮しました。
これは鍼灸が筋膜の緊張をゆるめるだけでなく、脳の過敏性(痛みの感じやすさ)を調整できるためです。
鍼灸は顎関節症の有効な治療法として期待できる
当院でも顎関節症の改善例は多く、筋膜性疼痛が関わるケースでは特に鍼灸治療が効果を発揮します。
顎の痛みや開口障害でお悩みの方にとって、鍼灸は有力な選択肢となり得ます。
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