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小児鍼で夜泣きが治るわけ|夜泣き・カンシャク・疳の虫の背景と治療の極意(治療法開発のあゆみリライト版)

  • 11 分前
  • 読了時間: 4分
泣いている赤ちゃんを抱きながらあやす母親の写真。小児鍼の記事で子どもの不安や夜泣きの背景を説明するためのイメージ。
泣き止まない赤ちゃんを抱くお母さん。子どもの不安やSOSに寄り添う小児鍼の視点を象徴する一枚。

小児鍼とは?|痛くない・泣かせない“撫でる鍼”の基本

小児鍼は、子どもの皮膚を「刺さない鍼」でやさしく撫でる治療法です。

痛みはなく、むしろ心地よい刺激で、夜泣き・癇癪・便秘など、

子どもの自律神経の乱れに幅広く対応できます。

しかし、ただ撫でれば良いわけではありません。

泣かせずに治療する技術と感性が必要です。

ここからは、私が小児鍼の大家から学んだ「泣かせない極意」と、

臨床と子育てを通して得たコツを紹介します。


泣かせない小児鍼の極意|谷岡先生から学んだ本質

「子どもを泣かせないで触れたら小児はりは一人前だ。今日見学した子が泣いたのはお前のせいだからな」

治療見学のあと、谷岡先生に突然そう叱られました。

私は「泣いていたからあやしただけです」と答えましたが、先生は首を振りました。

「違う。あの子は普段泣かない。お前が顔をのぞいたから泣いたんだ」

子どもは、大人の“視線”に敏感です。

警戒心の強い子に大人が近づけば、身構え、さらに近づけば泣く。

しかし、目を合わせずにそばを通る大人には泣かない。

つまり、

• 目を合わせない

• 間合いを詰めすぎない

• 気配だけで安心させる

これが「泣かせない小児鍼」の第一歩でした。

そして先生は、私の腕を小児鍼で撫でて見せました。

「これ以上強いと悪化する。ふわっと撫でるだけでいい」

泣かせないで、ふわっと撫でる。

これが極意のすべてでした。


夜泣きが治らない本当の理由|治りを邪魔する“環境要因”とは

夜泣き治療を始めると、一発で眠る子もいれば、なかなか良くならない子もいました。

ある日、改善しない子の母親に「何か変わったことは?」と尋ねると、

お父さんが大音量でジャズを聞かせてることが分かりました。

そこで、これを止めてもらうと、ピタリと夜泣きは止まりました。

他にも、

• 年寄りの大声

• 「いないいないばあ」や「高い高い」

• アトピーのかゆみ

• 鼻詰まり

こうしたことが夜泣きの原因になるとわかってきました。


泣き叫ぶ子を落ち着かせた実践例

ある日、全身で泣き叫び、床に頭を打ちつける2歳児が来院しました。

両親は途方に暮れています。

私は子どもを見ずに、積み木を並べ始めました。

両親にも手伝ってもらうと、子どもは泣き止み、積み木を蹴散らしました。

私は背を向けたまま積み木を並べ続け、

子どもが前に回り込んできたところで、顔を見ずに積み木を差し出しました。

子どもは「違う!」と言わんばかりに投げ捨て、また蹴散らす。

そこには 「自分の気持ちをわかってほしい」という抗議 がありました。

両親は乱暴な行動ばかり見ていましたが、

私は “心の叫び”を言語化してあげる必要がある と感じ、

母親にこう伝えました。

「この子が言いたいことを、想像して言い当ててみてください。

当たればうなずくし、違えば叩いてくるはずです。

そうやって、まだ自分の言いたいことを言葉にできない子どもの“言語化の手伝い”をするんです」

家に帰ってから母親がこれを実践すると、

子どもの泣き叫びは完全に止まり、

別人のように穏やかになりました。


子どもの泣き方でわかる“心のサイン”

泣き方にも原因を探るヒントがあります。

• 目を開けずに激しく泣く→ 夢でうなされた、日中の刺激が強すぎた

• 力なくめそめそ泣く→ どこか具合が悪い

• 手足が暖かくグズグズ泣く→ 眠たい

• 親を見てこぶしを握りしめて泣く→ 気持ちが伝わらず怒っている


科学的根拠|撫でる刺激が子どもの脳に与える影響

皮膚をやさしく撫でると、

オキシトシン(ハッピーホルモン) が分泌されます。

これにより、

• 脳の興奮が落ち着く

• ストレスが減る

• 不安がやわらぐ

といった効果が生まれます。

ただし、

• 安心できる相手

• 適切な距離感

• 心地よいタッチ

これらが揃わないと、効果は出ません。

小児鍼は一見おまじないのようですが、

科学と技術と感性が融合した治療法なのです。


まとめ|小児鍼は“技術+観察力+感性”で完成する

• 小児鍼は「泣かせない・撫でる」が基本

• 夜泣きは子どものSOSであることが多い

• 環境刺激や身体の不快感が原因になる

• 子どもの泣き方には“心のサイン”が現れる

• 撫でる刺激は科学的にも効果がある

• 子どもの気持ちを“言語化”してあげると落ち着く

小児鍼は、技術だけでは完成しません。

子どもの心を読み取り、寄り添う感性こそが極意です。

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