臼蓋形成不全による股関節痛を鍼灸で定年まで2年間持たせた看護師の症例
- 5月17日
- 読了時間: 2分

1. 股関節痛が悪化し休職した看護師からの治療依頼
60代女性の看護師さんです。以前から時々あった股関節痛が常に痛むようになり、整形外科で両側臼蓋形成不全(生まれつき股関節が浅い状態)と診断されました。
階段の昇降やしゃがむ動作が困難で、長く歩けずやむなく看護職を一時休職し、整形外科の治療を受けることにしました。
定年まであと2年あるので、ここで手術をしてしまうと復職は叶わないと判断し、休職中に何とか痛みをとって、残り2年間の仕事を全うしたいという希望でした。
とは言え、休みを取ったからと言って、痛み止めだけでは思うように痛みが引かず、鍼灸で何とかならないかと来院されました。
そこで、整形外科治療と並行して2週間に1度の鍼灸治療を開始しました。
2. 鍼灸治療で痛みをコントロールし職場復帰へ
治療を続けるうちに痛みの波はあるものの、痛みをコントロールできる状態にまで回復し、1年後には負担の少ない業務で職場復帰が叶いました。
定年までなんとか手術せずに仕事を続けることができて、無事退職したあと手術を受けられました。
3. 手術前に筋力を維持する重要性
関節手術では術後に筋力が落ちやすく、早期リハビリが必要です。
しかし、長期間痛みで動けない状態が続くと、日常生活に戻るまでの筋力回復が困難になります。
この患者さんは入院直前まで鍼灸治療を受けながら活動できていたため、筋力の低下も少なく、手術後の回復もスムーズでした。
純粋に股関節のことだけを考えれば、早めに手術をするのが正解なのですが、人それぞれ都合というものがあるので、今回は、ちょっとイレギュラーなサポートとなりましたが、医療と併用しながら、ご本人の希望をかなえたケースでした。

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