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香川うどん食べ歩き記|“食えばわかる”讃岐うどんの真髄

  • 1 日前
  • 読了時間: 3分

すだちの輪切りが美しく並んだ冷やし讃岐うどん。透明な出汁に白い麺が映える。
爽やかな香りが広がる「すだちうどん」。 讃岐うどんの清涼感を象徴する一杯。

1.せっかく香川に来たんやけん、うどん食べていきまい


鍼灸大学のクラスメイトに香川出身の人がいた。


うどんの話になると、とにかく手ごわい。


「大阪のうどんは、大したことない」とか。


「丸亀うどんは、勝手に丸亀を名乗るべきじゃない」とか 「讃岐のうどんが一番だ」と言い張って譲らない。


そんなに違うものなのかと思い、 「讃岐うどんって他と違うの?」 そう聞くと、 「全然ちがう」 と言ってくる。


「どう違うの」と聞くと 「食ってみればわかる」 としか言わない。


2.香川うどん食べある記


そんなやり取りの数年後、私は松山の病院で研修を受ける身となり、 同僚と車を借りて香川までドライブがてらうどんの食べ比べをすることになった。


香川のうどんは、自家製の生麵を使っており、弾力がありのど越しが良い。


出汁はいりこ出汁で、あっさりとしつつ香りがつよいので、ついつい飲み干してしまう。


「早い・安い・うまい」の三拍子がそろい、なおかつ天ぷらやおにぎり、トッピングで自分好みにアレンジもできる。


さらに、お店ごとにオリジナルのうどんもあり、飽きが来ないのである。


うどんの量も大・中・小選べるので、小を頼んで複数のお店を食べ歩くのも面白い。


僕らも、3軒はしごして食べ比べた。


実際に食べてみると、「なるほど。これは違う」 何といってよいか、コシもノド越しも全然違う。


「違いは食えばわかる」と同級生が言っていたのが腑に落ちた。


3.啓発ポスターで止められるほど香川県民はうどんがお好き


関西はうどん文化と言われるが、とりわけ香川県は「うどん県」と呼ばれるほどうどんを良く食する。 ちなみに山形市はラーメン王国だ(蛇足)


三食うどんを食べる人もいて、香川県民は高血圧と糖尿病が多いという都市伝説もある。


これについては、香川県医師会が正式に否定しているが、僕は街のあちこちで「うどんの出汁は全部飲まない」「天ぷらは控えめに」「野菜を一品足そう」という啓発ポスターを目にした。


とは言え、一度その味を覚えてしまった僕は、週末お遍路をしながらうどんを食べ歩くのが楽しみになった。


噂に香川の山奥にかけうどんしか出さないお店があって、入店すると鋏を渡されて裏の畑から自分でねぎをとってきて、自分でねぎを切ってうどんを食べるところがあると聞いた。


行ってみたかったが、遠すぎて諦めた。


でも、カルボナーラうどんは食べた。 すだちうどんもうまかった。どんぶり一面輪切りのスダチが乗っているビジュアルには驚いた。


帰郷してから父に「讃岐うどんって、うちの近所の丸亀うどんと違うの?」と聞かれ、 「コシが違う」と答えたら 「どうコシが違うの」と聞き返された。


「食えばわかる」 と私も答える一人になっていた。

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