脇腹の筋が絡む腰痛 ― トリガーポイント治療の臨床報告5選
- 16 時間前
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トリガーポイントの治療を導入するようになってから腰痛の治療成績がグンと良くなりました。
特に脇腹の筋肉群にあるトリガーポイントに注目するようになってから変わりました。
以下に並べたような症例を次々と経験したので、紹介します。
症例1:20代 男性 モヤモヤする腰痛
「2~3日前から左腰がモヤモヤする。太ももの後ろも重だるい」と言って治療に見えました。
腰を反らす、右に倒す、左を振り向く動作で左腰が痛いと言うので、左脇腹を探ると肋骨の下に圧痛が見られました。
そこに鍼を打ったら、2回で腰痛は治ってしまいました。
普段左わき腹に負担がかかる動作をしていなかったか尋ねると、仕事場のパソコンモニターが正面と左にあり、常に左に上体を向けてモニター画面を見ていたことが判明しました。
おそらくそれが原因と判断し、常に画面に対して正対して見るようにお願いしました。
症例2:50代 女性 スッキリ治りきらない腰痛
「昨日雪をつついて腰が痛くなった。前屈するとギクッとくる」と言って治療に見えました。
痛みを訴える腰仙部に鍼をして4回の治療でだいぶ良くはなったところで、花の植え替えをしてぶり返してしまいました。
4回で治りきらない理由を探して脇腹を触ったら圧痛がいくつか見つかり、そこに鍼を打ったとたん腰の痛みが楽になり、足が軽くなったと驚かれました。
痛みを訴える腰仙部の治療だけでは足りなかったようです。
症例3:70代 男性 靴下を履こうとして起きた腰痛
「3日前に靴下を履こうとして腰を痛めた。これで、今年に入って3回目の腰痛だ」と言って来院されました。
当初は前後屈で痛いと言うので、腰に鍼をしたのですがあまり痛みは変わらず、翌日には右側に痛みが寄って、右足を上げるのが辛くなったので、大腰筋をゆるめる鍼をしたら軽快。
さらに3日後、脇腹を探ったら痛がる場所が沢山あったので、そこに鍼を追加したところその場で腰が楽になり、 以後4回治療して脇腹の圧痛点と腰痛が消失しました。
症例4: 70代 女性 発表会前のぎっくり腰
「荷物を持ってぎっくり腰になった。明後日には謡の発表会に出るので、何とかしてほしい」と治療に見えました。
痛みが腰から腹まで響くとおっしゃるので、両脇腹を探ったところ、割と前の方まで筋肉が硬くなって強い圧痛が沢山見つかりました。
腰と脇腹の圧痛点の鍼治療で痛みは少しずつ減っていき、発表会を休まずこなし、2週間で7回治療して良くなり、最終的に脇腹の圧痛も無くなりました。
症例5: 80代 女性 横一文字に痛い腰
「腰が痛い」と来院されたので、「痛いところを指差してください」とお願いしたら、横一文字に腰をなでたので、脇腹を触ると筋肉が硬くなっていて、圧痛が沢山見つかりました。
腰の治療と共に脇腹の圧痛にも鍼をしたら、1回で腰が楽になりました。
まとめ:
お腹からくる腰痛があると聞いてはいたものの、こんなに脇腹の圧痛が関係するのは驚きでした。
どの症例も比較的症状は軽く、急性のものがほとんどでしたが、こういう現象が見られるところが鍼灸の面白いところです。
よくよく考えてみれば、腰とお腹は裏表でつながっているのだから、当たり前と言えば当たり前なんですけどね。
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