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眠れぬ夜と震える手:脳梗塞を疑った70代女性の心身ケア記録

  • 2025年12月30日
  • 読了時間: 3分

更新日:2 日前


ピンク色の服を着た女性が、体をすくめて震えている様子。眉を寄せ、不安そうな表情で、周囲には震えを示す波線が描かれている。
脳梗塞を疑い不安と緊張に包まれた女性

脳梗塞再発への不安と重なる家庭内ストレス


脳梗塞の後遺症で左半身に軽い麻痺がある70代の女性です。


最近、手の震えによって文字が書きづらくなったことから、「脳梗塞が再発したのではないか」という強い不安に駆られ来院されました。


だいぶ混乱されており、訴えのすべて聞き出して整理したら以下のようになりました。


訴えの中身

  • 何かしようとすると両手が震える。頭や口元がピクつく(チック様症状)。

  •  全身がこわばる。

  • 安定剤の効きが悪くなった気がする。


気がかりなこと

  • 何を訴えても脳外科の主治医の対応が変わらない。

  • 最近リタイアした夫が気力を失っており、認知症になる不安がある。

  • 眠剤を使ってもおしっこで何度も起きて睡眠不足で仕事に障る。


私から見た心理状態は

  • 几帳面でこだわりが強く、完璧主義。

  • 身体の違和感をすべて「脳梗塞の再発」に結びつけてしまう。

  • 家庭内の環境変化がその不安を増幅させている。


まずは間違った認識を解消する話から


そこで、手の震えや書字困難が脳疾患によるものであれば、どのような所見が現れるかを説明し、現在の症状にはそれが見られないことを説明。


主治医が患者さんの訴えを取り合わないのは、先に説明した理由で脳梗塞の再発でない確証があるからで、強い薬に変更しなかったのは、「必要がない」と判断した結果であり、いちいち説明しないのは、十分な時間が割けないからで、決して主治医が重大疾患を見逃しているわけではないと伝えると、ようやく安心された様子で肩の力が抜けていきました。


また、夜中に眠れなくなるのは「仕事と介護が重なるかもしれない」という予期不安が原因だろうとも説明しました。


ご主人への心配もケアし、家族全体の安心をサポート


十分に時間をかけて話を聞き出し、問題を整理して一つ一つの疑問に答えを出していく作業を通じて、ようやく不安と誤解は解消しました。


そこで次に、ご主人に対する心配を払しょくするために、ご主人も当院で治療することにしました。


(後日、ご主人は鍼灸治療により元気を取り戻されました。)


いよいよ治療開始!身体の緊張を自覚してもらい、睡眠へのこだわりを解く


肩と背中のこりが強く、腕に力が入っていることを指摘し、身体の緊張を自覚してもらいました。


さらに「睡眠時間を気にしすぎないこと。寝ようと力まず、布団の中で身体を休めていれば十分」と自分に言い聞かせるようお願いしました。


鍼灸治療で手の震え・不眠が改善


2回目の診察では手の震えが軽減し、字を書くのも楽になり、4回目にはトイレ後もすぐに眠れるようになりました。


6回の施術で症状が落ち着きました。



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